【大学受験】日本史用語解説

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【日本史用語解説】日光東照宮

【日本史用語解説】日光東照宮

 徳川家康東照大権現として祀る栃木県日光の東照宮。遺言に従い家康の一回忌に増築された。霊廟建築・権現造の代表的な建築で、特に陽明門や唐門は有名。

 現在の社殿群は3代将軍徳川家光によって1636年に造替されたもので、1999年に世界遺産に登録された。

日光東照宮(2024年2月13日撮影)

 

エピソード 陽明門の逆さ柱

 日光東照宮の陽明門は12本の柱のうち、1本だけが上下が逆さになっています。これは、「満つれば欠くる(完璧なものは必ず崩壊に向かう)」という故事成語を逆手に取り、あえて建物を完璧にしないことで災いを避けているのだと言われています。

 

陽明門の逆さ柱(左)と通常の柱(右)